CONCEPT
早く塗ることより、長く保つことを選ぶ。灰谷左官店が三代にわたり守ってきた考え方です。
MESSAGE
「壁は、住む人より長生きします。
だから私たちは、今日の見た目より、三十年後の表情を考えて鏝を動かします。」
祖父の代から数えて三代目。子どもの頃、土場で藁を混ぜる祖父の背中を見て育ちました。効率だけを考えるなら、既製の壁材はいくらでもあります。それでも私たちが土と漆喰にこだわるのは、年月とともに味わいを増す壁が、住む人の暮らしに寄り添うと信じているからです。灰谷左官店 三代目 灰谷 誠一
SIGNATURE MATERIAL
当店の代名詞である黒漆喰「黒聚楽」は、京都に古くから伝わる聚楽土をベースに、独自配合の松煙と炭粉を練り込んだものです。
京都・西陣周辺で採れた土を骨格に使用。茶室や数寄屋建築で古くから重宝されてきた、きめ細かく落ち着いた発色が特徴です。
松を燻して採る煤。単なる黒色ではなく、青みを帯びた奥行きのある黒をつくります。配合量によって仕上がりの深度を変えています。
粒の粗さが異なる数種の炭粉をブレンドし、光の当たり方で表情が変わる、奥行きのある壁面をつくります。
漆喰の主原料。時間をかけて空気中の二酸化炭素と反応し、石灰岩へと戻っていく過程で壁が硬く育っていきます。
塗りたての黒は、漆黒。
十年経てば、墨色。
三十年経てば、その家だけの黒になる。